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今週の儲かる繁盛店の視点 第116話:「強いチェーンが、本当にコントロールすべきコトは?」

116話.1

第116話:「強いチェーンが、本当にコントロールすべきコトは?」

 
「何とか、もう少し利益がのこらないものか? 大手ではロス管理はどうやってるんですか?」あるチェーンの経営者からの相談です。

 
———–現在は、どのような方法で利益を創出されてますか?  その方法はうまくいってますか?・・・

 

「うーん」と言葉に詰まります。

 
 「売れてた時代」は、売上がすべてを吸収して、多少コストが超過してもカバーできました。この「売れてた時代」のことばに代表されるように、多くの企業が「売れない時代」になっても同じやり方を繰り返し苦しまれてます。

 
 今は、上がる経費に、伸びない売上、このまま薄利多売と規模の拡大を続けていけば赤字になるのは火を見るよりあきらかです。

 

 「売れない時代」でも利益を出しているチェーンでは、本業の結果を表す営業利益を、いかに増やすかを重視してます。
 「それが出来れば苦労しないよ」という声が聞こえてきそうですが、売上はさまざまな与件があってコントロールすることは難しいといえます。
 一方で、経費は使わなければいいので、コントロールは十分可能といえます。
 中でも、最も大きいのは人件費ですからこの中身が、売上アップにどれぐらい結び付いているかを確認することになります。

 

 人件費とひとくちに言っても、個人別に単価は違うし、社員やパートナー社員、派遣社員と身分によって福利厚生も変わってきます。
 そこで、必要となるのが「人時」(ニンジ)という考え方です。人時とは一人当たり時間作業量の意味で、作業量を表す数値です。
 「人時」を使った作業管理方法は昔からありますが、それは日常の作業改善が主流であったり、机上論が中心で実務に向いてないものもあります。

 

 

 私がお手伝いする先で行っているのは、この「人時」に独自の取り組みを加え、より人時生産性が上がる工夫をこらした「戦略ニンジ制度」です。

 
 個店力を高めるために、店長にムダを減らす武器を与え、同時に個性を豊かにする仕組みをうごかしていきます。

 

 

 これを駆使して、売上に結び付かない作業を見直し、コントロールしていくわけです。
 従来のリストラのように単純に人を削減するのではなく、利益にならない作業だけをなくしていくので、経営戦略として、最も重要で合理的なコントロール方法となります。

 

 「戦略ニンジ制度」では、社長から店のパートナー社員まで、一目でわかる共通指標をつかっていきます。
 それは、ムダな作業を 見抜く強力なツールになります。
 ムダを見つけ出し、それをひとつにまとめて、社長は儲かる事業に再投資します。
 これを実際に自律的に回していくのは、社長の右腕となる幹部人材です。
 社長から見れば「非効率なことがれば、自分に気にせず意見を言ってくれればいい」と思っても、部下はそう受け取ってくれません。
 
 問題なのは、優秀な幹部社員は、社長が決めてきた考えを否定することはできない・・・。ということです。

 

 社内でこのまま進めていけば、社内のムダは形を変え 地下深く埋もれていきます。
 そこで、それを発掘し見直しをかける専門的な視点が必要となってくるのです。

 

 

 かつては、いい売場さえつくれば、売上が稼げた時代がありました。
 大量にモノが消費されていた時代は、大人数でやりきるやり方がそこにはありました。
 今はネット通販やコンビニエンスストアが成長し続けてるように、いつでも、どこでも買えることが時代の主流となっています。
 大量陳列よりも、「いかに品切れをさせないようにするか!」のほうが重要視されます。
 売れ方が変われば、それに対応した店舗運営方法も変革しなければなならないのに、変わらないのはこうした問題があるためです。

 

 

 断っておきますが、いい売り場づくりが、けしてムダだと言ってるのではありません。
 その売り場づくりに、どれぐらい「人時」がかかっているのかを常に認識してやっているかどうか?ということです。

 

 売上増が見込めない中、間違ったコストの使い方を続ければ、利益が残らない状況を繰り返すことになりかねません。

 

 

「戦略ニンジ制度」を導入していくことで、今から、数か月後、活かせる資金を蓄えお客様に期待されるチェーンを実現しているか?
 それともこれまで以上に苦戦する売り上げを眺め、深いため息をついているか?

 

 その決断をするのは社長です。

 

 今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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