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今週の儲かる繁盛店の視点 第169話:「決断力のあるチェーンと決断力の無いチェーンの違い」

「一年経過していない、改善効果はどう捉えればいいのでしょうか?」

先日 弊社にお見えになった経営者からご相談です。

——実際は、一年を経過しないと改善効果はみえません。 とキッパリ申し上げました。

だからと言って、課題を先送りにしていたのでは改善は一向に進みません。

そのためには、仮説と検証を重ねていくことになります。

もちろん 誰でも失敗はしたくないので、仮説を設定するうえでは、経営数値や情報データを集め精度を上げるのは当然です。がしかし、その目的は精度よりも、決断のスピードを上げる点にあります。

決断力のある人といえば、ご創業者であったり、あるいは企業が窮地に追い込まれ、幾多の苦悩を切り抜けてこられた方々です。

取りも直さず、こういった経営者の強さは、この仮説力があるからに他ありません。

一方では、中々決められない 決断力のない方もおられまして、数カ月先の仮説すら立てることができない企業は、動きが遅いといえます。

店舗業務であれば、経常を増やすには、人時売上を18000円に引き上げることが必要で、店舗では、毎日の商品量、販促計画、から必要作業量の仮説をたて、そのシステムデータをもとに「仮説・検証」を繰り返し日々実践します。

これを店長だけでなく、マネジャーやパートナー社員も実践することで、人時生産性が変わってくるといえます。

一方で、生産性を上げなくてはならないことは、知っていても、それがどのくらいなのか見当がつかなければ、検証データは何を用意すればいいのか、わかりません。

そこから、生産性をあげる手順を、運営部長に指導しなければならないわけで、これでは生産性を上げることはできません。

人時生産性というものは、すぐに結果はでませんから、今やってることが3年後5年後の企業にどういう結果をもたらすのか?という仮説が立てられなくては、その重要性が見えてきません。

断っておきますが、新規出店で、売上という母数を増やすやりかたが、ダメといってるわけではありません。

大事なことは、既存店売り上げが伸び悩み、人手不足が深刻化する中、手間がかかる非効率な作業を放置し、規模の拡大経営を続ければ、利益が無くなるのは火を見るよりも明らかと言うことです。

経営トップの決断が早い企業には、多くのメリットが手にはいります。なにしろ仮説をたてることに時間をかけませんから、関連部門スタッフや店舗に余計な負担がかかりません。

また、お取引先に対しても、信頼関係が高まり優位な交渉ができます。

経営トップの決断が早いということは、自社にとってもお取引先にとっても、ローコストで協業ができるということです。

一方で決断が遅いということは、ハイコストであり、社内の信用を大きく失墜させるということになります。

またお取引先にとっても、その決定に時間がかかるということは、リスクであることから、契約書を交わしてからでないと動けないという状況に発展し、社内の点検部門やスタッフが膨張し、本部の人時生産性も低下していきます。

これまで多くの経営者とお会いし協業してきたなかで、抜群の仮説力を養ってこられた経営トップには共通点があります。

私はそれは、情熱、謙虚、挑戦者であると考えます。

企業使命を果たす「情熱」を持ち続け

見えぬものを見えるようにしていく「謙虚」さを備え

過去の記録を塗り替える「挑戦者」であり続ける

今日どんなに 素晴らしい結果がでていても明日はどうなるかわかりません。

信頼を得るには、時間がかかりますが、信頼を失うのは一瞬です。

だからこそ、経営者たるもの、必死にもがき自ら道を切り開き続けなければ、社員は誰一人ついてこなくなり、顧客やお取引先は競合にもっていかれます。

さあ、貴社では、こういったことを検証するしくみお持ちでしょうか?

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。


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