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今週の儲かる繁盛店の視点 第37話「人時計画活用で成長する企業としない企業の違い」

 

37話1

「イトウさん、うちの物流コストを見直したいのですが・・・」というご相談を受けました。

 収益が上がらないのでコスト改善を進めたいといったご相談です。

 

 ——-売上対策の無いコスト削減をすると、店の士気は下がり、本部は思考停止になります。

 と申し上げました。

 特に物流コストは、積載効率あげようとすれば、店着時間が遅れ店舗の残業が膨れ上がります。

 また、品切れなどのチャンスロスで収益悪化を招く危険性があります。

 本部コストを下げるために、店舗コストが上がってしまっては本末転倒です。

 

 店舗運営で利益確保するためには、お店の業務のと本部業務の洗い出しをしなくてはなりません。

 人時計画(レイバースケジュール)を使っていれば、この問題を解決することは比較的簡単にできます。

 これがあると、作業単価が算出できますから、店のコストと本部コストどちらを改善したほうが得なのか比較ができるのです。

 まだまだ、未導入のチェーン店も多いようですが、今後全ての小売業は取り入れるでしょうから、早めに取り組まれたほうが得策といえるでしょう。

 これなしに、利益改善は出来ないといっても過言ではありません。
 今年のスーパーマーケットトレードショーでは あるメーカーのレイバースケジュールシステムが出品されてましたので、早速触ってみました。

 とても良くできていて使いやすそうなのですが、残念なことに、メーカーの方が運用の方法がわかっておらず、あまり積極的でないといった感じです。

 問題なのは、導入したのはいいけど 直ぐに効果が出にくいということです。

 もちろんシステム自体の説明書はありますが、目的達成のための応用編はありません。

 正直申しまして、自己流でコツコツやってもサクサク進まないのが実態です。

 前職時代では、その部分に深く関わっていたことから、ひたすら効果を捻り出すことだけをやっていました。

 その代表的メリットのいくつかをお伝えします。
 
・店舗と本部の働き方をプラスにするのに人時管理は効果的

 

 人時管理が出来るようになりますと、様々な無駄やムリが見えてくるようになります。

 商品荷受、仕分け、陳列、清掃、販売、レジ 発注といった流れに店舗作業は集約されます。

 作業ごとに、時間帯別に人時を割り振り、最も売上が取れる計画を組むと結果が変わってきます。

 この考えで社内を統一することにより、店舗本部の壁がなくなります。

 これは、店舗だけでなく 本部社員の作業生産性の向上に役立てることができるからです。

 残業がつかない人であっても 長時間労働で小さな結果を出す人もいれば、短時間でそれ以上の結果を出しているか一目瞭然となるわけです。

 ホワイトカラーを中心とした 裁量労働制もこれで管理が出来るのです。
 
・地域にあわせたおすすめ品の売り込みにも人時管理は役立つ

 

 本部で高値入の重点商品を一律設定し、それを売り込む企画はどちらのチェーンでもやられています。

 社長の皆様が共通して口にされることは「売る気のある店とない店で格差がある」と言うことです。

 冷静に考えてみるとわかるのですが、コンビ二などは同じ町でも 駅前、街道沿い、住宅街、田畑沿いの店舗でもそれぞれ売れるものが異なります。

 ましてや地域毎に出店しているチェーン店で、いつでも同じものが同じように売れることはないということです。

 それを改善するには、お店で独自の売り込み商品を設定して、そのシェアを上げる工夫が必要となります。

 当然、手がかかりますので、どこかの無駄作業を減らして再配分しないとできません。

 こういったことも、人時管理さえできれば可能となります。

 地域にあわせた、おすすめ商品の目利き作業も重要な仕事です。

 

・品切れ改善にも人時管理は役立つ

 

 皆さんのお店では、毎日何アイテム品切れしてるか把握されてますか?

 この質問に即答できる店長がおられれば、人時の使い方はかなり熟知されてるといえます。

 品切れとは 「決められた売場に該当商品が一個もないということです」

 倉庫にあっても売場になければダメですし、特売コーナーにあっても 元売場になければダメです。

 95%のお客様は元売場に商品を探しにこられます。

 ここで商品が切れていた場合、レギュラー価格で売れるものを売り逃していることになります。

 ここでも、人手が必要となりますので、どこかの無駄作業を減らして再配分しないとできません。

 こういったことも、人時管理さえできれば可能となります。

 商品を並べる人員を配置し、販売予測をすることも大変最重要な一業務です。

 

 レイバースケジュールをすでに導入されてるチェーンもたくさんおられます。

 そういった社長の皆様が、「使い方がイマイチ見えない」ということでご相談にこられます。様々なことが判るメリットはあるのですが、デメリットとしては社内の知識でだけで、見よう見まねで効果を出すには、時間がかかるシステムといえます。

 導入障壁があるからこそ、人件費高騰、原価値上げ、といったコスト高騰のなかで、いち早く自由自在に使いこなせた企業が利益を手にすることとなります。

 さて、貴社では この荒馬システムどうやって乗りこなされますか?

 
 
 今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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