今週の儲かる繁盛店の視点 第72話:「人時管理で最大効果の出せる企業と出せない企業の違い」
第72話:「人時管理で最大効果の出せる企業と出せない企業の違い」
「イトウサン 人時管理について いまひとつそのメリットが見えないのですが・・・」
—-少し前に ご相談にお見えになった、チェーンの経営者の声です。
店舗販売をする企業であれば、商品を仕入れたり、陳列したり、レジ会計をしたりする作業は必ず発生します。
売れていた時代では、それでも 利益は取れていました。
大量にものが売れてく時代は終わり、伸びない売上、上がるコストにより、今までどおりのやり方では利益が残らない新たな課題を抱えています。
人時(にんじ)とは一人あたり時間作業量のことを意味しますが、今まで個人についていた作業を 作業に人をつける管理手法のことです。
詳細は セミナー、個別相談でお話ししてますが、少しメリットについて触れますと、
人時管理のそのメリットは 「お金をかけずに、成長投資が確保できる」点と言えます。
人時管理と人件費は異なり、人時は日々計画に対してどこに過不足があったのか、改善ポイントがわかると言うことです。
例えば、予想外の雨によって、その日人時オーバーをしてしまったら、月末までに調整して月間で収めるようにしていくことができます。
また、人時を使って作業時間を見えるようにすることによって、ムダも見えるようになってきます。
売上対比10%以上を占める人件費の中で、2割のムダを発見することができたとしたら、2%ものお金が浮いてきます。
その半分を売上を増やす作業に投資したとしたら、下がるコストと上がる粗利で利益は倍増となります。
この運用方法が回るようになってきますと、店長は目先の売上というより、そのお金を何に活用していくかということに意識が向くようになります。
ムダをなくし、プールした資金を寝かせることなく利益を増やすことに投資しつづけることによって、株主からも支持されます。
これからは、3年、5年という成長し続けるために、一店一店ごとで人時管理を実践し利益を出していき、倍増させる成長戦略を常に準備しておくことが必要とされてます。
日々の中での小さなムダでも、365日積み上げれば数千万 数百億になります。
それを 価格引下げ投資、省エネ投資、設備投資、改装投資・・・部門の枠を越えて成長戦略につなげるしくみこそが、人時管理の最大効果といえます。
人時管理は、店舗の外見や商品陳列など外から見えず、まねのしようがないものですから、手探りでやると大変コストがかかるだけでなく頓挫することがあるということです。
最近は、1年でその結果を出す中小チェーンが増えてきています。
社長自らがセミナーに出席される企業は 高い確率で成功を手にされておられます。
貴社におかれましても この機会に人時管理で成功を手にしてみてください。
今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。
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