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今週の儲かる繁盛店の視点 第76話:「自社の特徴を活かせる企業と活かせない企業の違い」

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第76話:「自社の特徴を活かせる企業と活かせない企業の違い」

 

「イトウサン 自社の特徴をもっと出すべきと考えるのですが、どうも上手くいかなくて」

 あるチェーンの経営者からの相談です。
 ——仮に今、自社に特徴があったら、どれぐらい利益は上がりますか?

 とお聞きすると、「やってみないことには・・・」と歯切れがよろしくありません。

  売上を上げることで利益を増やしたい、人件費は、士気に影響するのでいじりたくない。

 というこだわりがあるがために・・・・

 ・付加価値のある商品さえあれば、売上は上がる。

 ・売場作りが出来る人材がいれば、売上が上がる。

 ・優秀な接客ができる人材がいれば、売上は上がる。

 ——-といった、ないものねだりをつづけて、遠回りしないことです。とハッキリ申し上げました。

 

 

 確かに、店舗側は、良い商品が安くないから売れないと言いますし、商品部から見れば、言われたとおりに店はやらないから売上が上がらない。と、ないものねだりにも温度差があります。

 

 この温度差や原因を突き止め解決するのが店舗改革プロジェクトの役割となります。

 

 
 面白いことに ないものねだりで悩まれてる企業の共通点は、中期計画で毎年売上が上がるようなプランを作っている点です。

 もちろん決して売上が上がるプランが悪いと言ってるわけではありません。

 売上が伸びている時代はそれでも良かったのですが、売上が増えない時代では、それ以外でもお金を生み出さなければ、資金は枯渇していまいます。
 
 
 
 差し迫った、原材料費高騰は待ったなしですから、今すぐにでも、利益に結びつかない作業は止めていかなくては、お金は出て行くばかりです。

 それだけではありません、人件費高騰と人手不足から 現状の売場コンディションすらも維持できなくなる事態に突入しているわけです。
 
 本来であれば、5ヵ年~10年計画に織り込み、月次進捗管理していけばこうはならないはずですが、もし織り込まれてなけれ軌道修正が必要です。

 

 売上を上げることで強みを出すとか、特徴を出すといったことだけで、中期計画を策定してしまいますと、頻繁に修正が必要となり手間がかかります。
 
 また、特徴のある店や事業ほど先行投資がかかりますので、その前にどこからかコストもってくることを考えねば実践できません。
 利益を出し続けるためには、店舗改革プロジェクトが中心となり 利益に結びつかない仕事を止めて 利益に結びつく仕事に集中させていきます。

 全ての業務を棚卸していくことにより、創業時からやり続けてきたことであっても、その役割を終え形骸化された作業は止めるていかなければ、店舗のムダはなくなりません。
 

 

 売上は良いときも悪い時もあります。あのトヨタや日産でも売上に苦しんだ時はあり、それをきっかけにコストで利益を生み出すことで、成長を続けています。

 そういう意味では、コスト改革で結果を出す「強み」こそが企業の特徴であるといえるでしょう。

 

 

 いま、多くの中小チェーン店の方々お会いする中、社長自らが弊社セミナーにご出席される会社は この手法で成功を手にされておられます。

 

 

 
 さあ、この機会に、個店力最大化を、御社の方向性設定に役立ててみてください。

 
 今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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