今週の儲かる繁盛店の視点 第91話:「成長チェーンとその他大勢のとの違い」
第91話:「成長チェーンとその他大勢のとの違い」
「イトウサン、まずは、うちが目指す店舗を運営をつくり、それらを実現させる経験を積ませたいんです」とあるチェーンストア経営者方からのご相談です。
人口減、ネット通販が台頭するなか、チェーン店経営者の悩みである、企業の成長と人材育成という課題に多く関わらせていただいております。
成長チェーンには勝ち抜くための共通点があります。
それは、店舗がコンディションを上げ続けるためのセンサー機能を持っているという点です。
高度成長期やバブルの時代は、店舗状態の良し悪し関係なく、売上が上ることさえ考えればよい時代であったわけですが、今は、情報量が多く選ばれるのが大変で、モノを並べておくだけでは売れない時代です。
そこで大事なことは、あるべき店舗コンディションが状態が明示されていることが必要となってくるわけです。
例えば、そのお店に行くと、「おすすめ品がわかりやすい」「従業員は商品知識がある」とか、「必要な時に必要な分だけ買うことが出来る」あるいは、「レジは迅速で正確である」「売場や施設が清潔感がある」といった項目が、数値化されてることです。
そして、それらを改善していくことで、毎月各店舗コンディション評価が上がり、後の利益に結びつくといった具合です。
そういった変化を毎月検出する仕組みさえあれば、売上の下振れが減り、新任の店長やマネジャーであっても、進むべき方向ややることがわかります。
また、目指すゴールが決まっていれば、従業員は生き生きと働いてくれ、売上もあがってくるわけです。
実際には、どの商品を設定し、どうやって売っていくのか、それをどう評価していくのかといったことを 考え準備したりする時間も必要となってきます。
店ごとにおすすめ品を お客様の目を引くPOPを作成したり、商品デモンストレーションをやっていきますので、かならず人手がかかります。
だからといって、安易に人員を増加させることをせず、そこで、創業時から今日までやってきた作業を全て見直し、費用対効果の少ない作業はやめる、あるいは半分の時間でやれないか?という業務棚卸しをしていくことが必要となってきます。
「今まで、何もやってこなかったから、改善の余地はたくさんある、でてこなければおかしい!」といって、檄を飛ばしても、プロジェクトメンバーだけでは中々画期的な案はでてこないものです。
売上主義は、簡単に抜けきれないものでして、何十年もやってきたことが、あたり前となってしまっているので、いざ、業務棚卸しをしてムダ作業探しをやっても、本当に見つけることが出来ないのです。
そこで、半年ぐらいかけて、人時売上高の勉強を繰り返し、チェーン経営の業務改革ができる形に仕上げていくことで、こういった多くのムダを発見できるようになります。
プロジェクトメンバーの手で、ムダが活きた時間に変わり、課題が解決されていく場面は、感動的なものです。
仕上げ直前段階になると、プロジェクトメンバーは様々な経験ができますので、結果を出すプロセスに自信がつきます。
時代や消費の変化に合わせ、会社を大きくしたい、強くしたいと、もがいておられる方、そのピンチをチャンスに変えるきっかけを掴んでください。
さあ、次に、発展勝利するのはあなたの番です。
今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。
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