今週の儲かる繁盛店の視点 第101話:「作業指示書の取り組みで成功する企業とそうならない企業の違い」
第101話:「作業指示書の取り組みで成功する企業とそうならない企業の違い」
イトウサン S社で使っているレイバースケジュールと同じフォーマットがあるようなのですが、これで人件費は下がるのですか?とあるスーパーマーケットチェーンの経営者の方からのご相談です。
———-レイバースケジュールプログラム(作業指示書)をマネして作っても全く効果はありません。とキッパリ申し上げております。
これをシステム会社に発注して、単にソフトを導入していっても、赤字投資となると断言します。
その部分をどう説明すれば、わかってもらえるかが悩む部分なんですが、自転車にはじめて乗るとき同じで、自分の手足でバランスをとって乗って練習してみないことには、本を買いこんで勉強しても乗れないのと同じ感覚であります。
今でも取り組まない企業では、頑張ってる社員に早く帰れといって不満が溜まり、いつも残業している社員は疲れきってます。
その象徴として・・・
☑ 商品が到着した順番から、品出しをしていく。
☑ 新聞折込チラシを基準に売場をつくる。
☑ 一人辞めたら一人採用する。
☑ どういう売場がよいのか基準がない。
☑ マニュアルがない、もしくはあっても機能していない。
☑ 作業指示書などなくても仕事はできる。
もし、このなかで1つでも当てはまることがあったら、人時生産性が低下してる状態といえます。
「うちはとりあえず、回っているから関係ないよ」という声が聞こえてきそうですが、
上がる人件費に伸びない売上の実情から考えると、危機的な状態になるのは、時間の問題です。立ち止まりやり方を変えてください。
一方で、導入手順を間違わずに取り組むことで、その多くのメリットは手にすることができます。
例えば、頑張って仕事を早く終わらせてくれる人への、公平な評価ができますし、特定の人に仕事が集中して過重労働も是正することもできます。
結果的に利益に結びつく作業に人員を集中できるため、利益拡大へと繋がるようになります。
これから注目すべきは、アベノミクス2015年でうち出された、「経済推進政策の新3本の矢」の警鐘を見逃さないことです。
①希望を生み出す強い経済。
②夢をつむぐ子育て支援。
③安心に繋がる社会保障。
とあります。
毎年労働人口減が進む中、より少ない人数で売上利益を上げるために業務改革をやって、人件費単価をあげていかなければ、人材は集まらなくなります。
また、働き方も大きく変わります。
今までは、本社員を雇って 仕事を丸投げしておけばよかったのですが、今後採用できる人たちは、週20時間以下の短時間契約人たちが多くなってくることから、たとえ少しの時間帯であっても、すぐに作業に入ってもらうことができるような仕組みがないと労働力が確保できないということです。
今後2020年オリンピックイヤーへ向け レイバースケジュールは、必須となります。
大事なことは、使えるようになるまでに、やり方を間違えると、膨大な時間がかかることが、後でわかるということです。
前職でも定着するのに7年の歳月がかかりました。
詳細はセミナーでお伝えしてますが、
今では、1年でマスターし、実績を手するチェーンも増えてます。
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さあ、あなたの会社では、自社にあった作業指示書の作成に取り組んでいますか?。
今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。
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