今週の儲かる繁盛店の視点 第104話:「店舗オペレーションで稼げる企業とそうでない企業の違い」
第104話:「店舗オペレーションで稼げる企業とそうでない企業の違い」
「イトウサン、あるセミナー会社の勉強会で、競合他社店舗の視察に行ってきたんですが、売場はマネできても、バックヤードとかは見せてもらっても、どうやってやってるかわからないのですよ,企業秘密なんでしょうけどね。」先日とある 企業の経営者のつぶやきです。
売場レイアウト、設備、什器、サイニング、PB商品・・・などは、目に見えるものですから、それに似せていくらでも作ることはできます。
—–これをマネても、競合と同質化するだけなので、いったんはすべて忘れてください。とキッパリお伝えしました。
こういったものは、外注体制となっているため、急いで新しいものを作っていっても、外注先を通じて競合にすぐにまねをされ、半年もたたないうちに、見栄えの同じような競合があちこちで、出現してきます。
一方で、中々、マネることができないのが、店舗オペレーションであります。
オペレーションというのは、製造業でいえば製造ラインとなるわけで、そこに独自の工夫が盛り込まれた設計図があるから独自のモノづくりができ、そこでの差が、利益となって残るわけです。
しかし、店舗オペレーションに独自性を持たせようとしても、そのモデルづくりから、稼げるようになるまでには時間がかかりますし、なかなか上手くいかないのも事実です。
前職の総合スーパーの時も、生産性向上のプロジェクトがいくつもありましたが、残念なことに殆どが実現には至りませんでした。
会社の力量とか、人材とか、時代背景といった様々な要因は、あると思いますが、なによりも、その「手順が体系化されたものがなかった」ということが最大の原因です。
西友がウォルマート社に買収されたあと、黒字化になったきっかけは、業務改革を柱とした店舗オペレーションが確立されていったためで、そのノウハウは数年をかけて社内移行していきました。
西友は、EDLPで価格が安いとか、日替わりチラシを訴求しないとか、CMがブラックユーモア的といったことは有名ですが、それを支えてるのは、店舗オペレーション改革であるということはあまり知られていません。
このオペレーション業務改革をやり続けているからこそ、メーカーとハードな条件交渉ができるのです。
店舗オペレーション改革とは、お客様に良い条件で、必要なとき、必要な分だけを価値をもって、提供できる仕組みを築くことです。
これなくして、店舗の稼ぐ力を安定させることはできません。
その店舗オペレーション改革の軸となるのが、店ごとにつくる作業指示書で、これがあるから競合店との差別化が進められるのです。
それが、業務改善のきっかけとなり、従業員の意識改革につながっていくこととなります。
詳細は、セミナー個別相談でお伝えしてますが、
小売りチェーンの改善.実務を進めることができる企業だけが、生産性を上げることが実現できるといえます。
売れない時だからこそ、どうやってお金を稼ぎ出すしくみをもつか?
企業成長は短時間でやりきると考え仕組み買うか?自社で時間とお金の両方をかけ作り出すか?
どちらがお金が残るか計算してみてください。
さて、貴社では、稼げるオペレーションの改革は どのように進めておられますか?
今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。
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