今週の儲かる繁盛店の視点 第505話:「なぜ、人時売上高を上げる計画を作らなければならないのか?」
先生、このところ売上が下降気味でして…、とあるチェーン企業の社長さんからのご相談です。
聞くところによると、売上は前年を越えてはいるものの、徐々に下がっており、今のうちに何か策を考えておかなければならない、とのこと。
――――具体的に お聞かせいただけますか?
社長になって10年やってきて、どんなに努力しても売上は上がることはなかったんですが、2023年は値上げのおかげで増収増益になりました。
ところが、内容が伴ってないのに売上が予想以上に良かったため、それが是とされ、経費が増えてしまったそうです。
例えば、人件費ひとつとっても、これまで新規採用については厳しくチェックしていたのに、気づくと店舗の人件費が増えていてるといったことです。
理由を聞くと、「中々集まらなかった欠員の補充がやっと出来たんです」とか「産休の人が復帰した」といった答えが返ってきたりします。
残業代なども増えていて、「インフルエンザで休んでいる」とか「コロナで休ませている」といったことがあって残業が発生した。といった報告があがってきていますが、実態はつかめていません。
なぜ、賃上げ分しか見込んでいなかった人件費が、それ以上に膨れているのか、誰もわかっていなかった。ということです。
人件費を減らすのは本当に大変ですが、何もしないと増えるのが人件費です。まして、一度増えると、高止まりが続きお金は何カ月も垂れ流されます。
会議でも「人件費予算は超過しましたが、増収増益を達成できました」と口をそろえたような報告が続いていたそうで、コスト管理が甘くなってしまっていたことは否めないとのこと。
―――――月中で人件費増の中身の確認をされてこなかった、理由はなんですか?
そういった実績を出す仕組みがないことと、売上は取れるときにとっておこう!と、販促強化で進んできたので、ここで人件費のことを言うと、士気に影響すると思ったからです。
―――――仮に、このままいけば、この先どのようなことが起きますか?
事前に人件費超過を察知し判断できるようなシステムであったり、無駄なことをさせない作業指示書といったものが、うちにはありません。店舗のコンディションが良くありませんから、このままだとお客様は離れていきます、そこに、人件費増が重なれば、2024年は相当厳しい年になると思います。
――――― では、もしその問題が解決出来るようになったらどういう未来がありますか?
売上に翻弄されずに、人件費活用で利益を増やし資金が潤沢になれば、安心してその先にチャレンジすることができます。
といった感じで、暗い話から明るい話題に変わり話は盛り上がりました。
そういったことを進めるためには お話に出てきた「作業指示書」といったツールが必要になってきます。
もちろんその導入には最初は人手もノウハウも必要です。しかし、これが一度出来上がってしまうと、A4一枚の作業指示書で店の高収益化が誰にでも出来るようになります。
「A4一枚の作業指示書で誰にでも出来る」ことから皆さんから「魔法の作業指示書」などと言われます。そこには、利益を増やすことだけが集約されてることから、どんな店長もこれを使って行動すれば、現状利益の1.5~2倍はあたりまえで、中には3倍4倍になるとこもあります。
言わずもがな、単なるコスト削減だけのためのツールであれば単年で終わりですが、ここで申し上げる「作業指示書」を使えば最低10年は利益を伸ばし続けることができるというものです。
詳しくは、セミナーでお話してますが、その作業指示書を手にしたらどのくらいの結果が出せるのか、自社の数値でシュミレーションを行いどう数値が変わっていくかを体感していただきます。
さあ、貴社ではまだ、勘と経験で予算超過してしまう状態を容認しますか?それとも、人件費を有効的に活用できる仕組みをつくり、競合他社の先を走り続けますか?