今週の儲かる繁盛店の視点 第521話:「販管費をコントロールすることが苦手な企業の行く末は?」
先生、値上げで、売上は上がったものの、利益率は下がってしまっているんです。
とある小売りチェーンの社長からのご相談です。
――――具体的に教えていただけますか?
「全てのコストが上昇しているため、販売管理費の施設維持費、電気代、什器備品、販促費については対応策を講じてきたものの、人件費については手つかずのため、どうすればいいか教えて欲しい」とのこと。
――――人件費対策ということですが 目標に向け今やっていることはありますか?
「これから人時改善チームをつくっていこうと思ってるのですが、何をどうしていけばいいのか?そこからお聞きしたいのです」
――――他にありますか?
「実は、この人時改善チーム、もっと早くやりたかったのですが、コロナになってしまって先送りしてたんです。ようやくコロナが沈静化したとおもった矢先、賃上げが始まり、これはまずい・・・と、慌てて準備しはじめてるとこです」
――――人時改善チームをつくったり、プロジェクトを立ち上げていくとなると、それなりに時間を要することになってくると思います。もし、何もせずにいくとすると1年後はどうなりますか?
「大変なことになると思います。今月も、販管費は増えてますので・・・」
――――何があれば、動くことができますか?
「この取り組みをやった場合、どれくらいの人件費が下がるのか?具体的にどう進めていけばいいのか?どういったことに注意すべきか?といった点です」
――――特に 重要なことは何ですか?
「具体的にどう進めていけばいいか?です」
――――では、人時改善についてどのように進めればいいか?そしてどういった効果見込めるか?について一緒に考えるということでよろしいでしょうか?
「はい」
――――人時改善を通して、手にできる効果は3つです。
一つは 人についた仕事を、仕事に人をつけ、利益がでない仕事から、利益の出る仕事に人を置き換えることで利益を増やすことができる。
二つ目に、人時を改善させていく問題解決するスキルを身につけることが出来る。
三つ目に、人時作業指示書の社内共有化することで、ムダ改善のスピードアップが図る。
これらの技術を手にし、12カ月で最大10%程度の人時改善ができる収益モデルづくりを目ざします。
弊社にご相談にお見えになる経営者の方に、人時改善で失敗した理由を聞くと
・プロジェクトメンバーの業務改善スキルの不足。
・成果を出すのが遅く、成果にムラがある
・人海戦術しか改善策がでてこないため確実に儲かるビジネスモデルができない。といった意見をお聞きします。
そういった中で一番の悩みが、導入した作業指示書が作れない、あっても作業指示書として機能してない。
といった問題です。
人時作業指示書とは、会社としてやってもらいたいことを日別・売り場別にA4サイズ1枚程度にしたものです。
売場長はこれを事前に作成掲出し、それに沿って日々作業を進めていくものです。
「作業指示書ならうちにもある」 という方もいらっしゃると思います。
ところが、よく見ていくと・・・
そのほとんどが 昔からの作業フローでやる人のやりかたになっていて、人によって違ったやり方の内容が書かれていることに気づきます。
そのため、他の人がやるとミスになったり、指示通りに人が動かなかったり、必要なとこに人がいなかったり、といったコトが起きます。
そんなことになるくらいなら、自分の好きなやり方でやった方がいいとなり、何も改善が進まないのです。
なぜ、こういったことが起きるのでしょうか?
本来であれば、お客様の動きに合わせ、売上をつくるための流れが提示され、それに基づいてやるのが効率的であるのは言うまでもありません。
ところが、そういった基準ないところに、現状を丸写しした作業指示書を使っていると、どこが問題なのか?何が無駄なのかもわからないからです。
こういった状況の作業割当表を使いつづけると・・・
・特定の人に作業が集中し残業になる
・その人がいないと仕事がまわらない状況が起きる。
・それを、カバーしようとしてやり残した作業を、自宅に持ち帰ってやったり、管理職の残業といったことが発生します。
30年前ならいざしらず、今は、残業未払いや過重労働は、企業の信頼を一瞬で失います。
これを 別次元のレベルで変えていくのが 人時改善のプロジェクトです。
当社の提唱する人時改善プロジェクトは、仕事の繁忙期や、お客さまの動きにあわせ、適切に人を配置することが出来ます。
その特徴は、利益を生み出す3つの要素(商品量・客数・固定業務)から必要人時数を出すため、ムダが減る人時作業指示書になっているということです。
成果を出されている企業は、この人時作業指示書を自社のモノにされていることから、販管費コント―ロールすることができ、人時売上が上がるのです。
さあ、貴社では、まだ、販管費コントロールで苦戦しますか?それとも、人時を改善するプロジェクトで、人時売上を上げることに集中し成果を手にしますか?
詳しくはセミナー情報をご覧ください。