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今週の儲かる繁盛店の視点 第559話:「なぜ、賃上げをしても人件費が下がっていく戦略が急務なのか?」

 

「先生、24時間営業なんて考えたことなかったです」ガイドブック進呈企画にご応募された、あるチェーン企業の社長さんからのご相談です。

お話をお聞きすると、第3四半期は売上も伸びていたので、ある程度イケると思っていた。ところが、ふたをあけてみたら2桁の営業減益。

慌てて、年始に本を買い込み、その中の一冊、拙著「時給2000円払っても営業利益率10%出せる収益モデルの作り方」を手に取ってお読みになられたとのこと。

読み進めていくと「24時間営業で人件費をあげずに売上アップさせる?」ようなことが書かれていて、はじめは、そんなことできるわけないと思っていたそうです。

常識的に考えれば、24時間営業になれば、当然、人件費は増えます。

しかも、今は賃上げの時代。「人件費が高くなって儲けなんて出るはずがない」と多くの経営者がそう思われています。

ところが、読んでいくうちに…、人件費高騰問題を解決するヒントになるかもしれない!という考えが浮かび上がった瞬間、急にワクワクしてきたそうです。

もし、人時生産性を極端に上げることが出来、人件費を下げ日商力がアップする、そんな全く新しい24時間営業のスタイルの店舗が出来たとしたら…

店舗のお客様は増え、この先、賃上げをしながら確実に利益も増やせる。そう直感的にピンときたからだそうです。

実際この24プロジェクトを通じてご支援させていただいている企業様では・・・

朝9時から12時までに品出しが完璧に出来ている状態になり、既存のお客様だけでなく、ライバル店に通っていた地域のお客様が次々来店してくれるようになり客数が5~7%伸びた。とか、

夜20時~22時の時間帯については、今まで品切れを起こしていたのが、商品が入るようになり時間帯売上を2桁伸ばすことができた。といったことが起こっています。

また、今まで営業していなかった22時から翌朝の9時までの時間帯も、他のライバル店が営業していないため、完全に地域のお客様を独占できるようになり、深夜以外の時間帯もお店のファンとして通ってくれるようになり、トータルで売上増になった。というご報告もいただいております。

それだけではありません。

前年よりも、低い人件費で実現することが出来ているので、営業利益が2倍になった!という企業の店舗もでてきています。

それにしても、人件費が高騰するこの時代に、24時間営業でトータル人件費がなぜ、下がるのでしょうか?

答えは、シンプルで、人を投入する「時間」と「場所」を変えるからです。

多くのスーパーでは。残念なことに利益を生む時間と場所に、十分な人が配置できずにいます。

実は、この状況を変えるだけで人時売上は大きく変わります。なぜなら、これによって、品切れしていた商品棚が埋まるようになり、確実に売上が上がるからです。

そのためには、必要なところに人再配置するための、人時作業指示書が必須となり、それが、作業効率を最大限まで引き上げてくれます。

この手法によって、人時売上が高くなる企業は営業利益がどんどん増え、逆に、人時売上が低い企業は、営業利益がどんどんマイナスになり、その差は何倍にも広がっていきます。

かつて、人口が増えてた時代は、多少店舗コンディションが多少悪くても、お客様は来てくださいました。

しかし、今のような人口減と、値上げによる買い上げ点数減少が進む中では、365日ベストな店舗コンディションを維持することが出来るか否かが、業績改善の最大の争点となってきます。

なので、24時間の人時作業指示書を使い「人」に仕事がついた状況から、「仕事」に人をつけ店舗コンディションを上げていくことについて、今すぐ準備することが必要になってくるというわけです。

詳しくはセミナーでお話しますが、そのしくみを、あなたの社内に設定することで、2025年は向かうところ敵なしという、大きなメリットを手に出来るということです。

さあ、貴社では、まだ、上がる人件費に打ち手がないまま、2025年も営業減益で苦しみつづけますか?

それとも、賃上げをしても人件費が下がっていく新24時間営業で、ワクワクしながら地域のお客様を独り占めしますか?

著:伊藤 稔


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