今週の儲かる繁盛店の視点 今週の儲かる繁盛店の視点 Vol.2「儲かるチェーン店を作るのに最初に取組むこと」
第2話:儲かるチェーンを作るために最初に取り組むこと
今日は「儲かるチェーン店を作るために最初に取り組むこと」についてです
先日、国内で18番目の世界遺産として「富岡製糸場」が登録することが決まりました。
産業技術の進歩を示す近代化系では国内初となります。この工場は1987年まで
115年間も操業されていたということです。
1987年といえばバブル経済期であり生産工場はよりコストの安い海外に進出し
繊維業界は工業用の合成化繊維へむけ大きく舵を切った時期であったのです
「富岡製糸場」は世界最高水準の工業用繊維技術を生み出すその最初の技術施設がここであったのかと、背景が見えると熱い思いを感じます。
世界遺産の登録基準のひとつに、「人類の創造的才能を表す傑作」という一文があり、そういう意味からいくと、日本のチェーンストアも日本の生活スタイルを変えてきて地域雇用を貢献に役立ってきた産業のひとつです。
しかし、高度成長期 人口が増え続けたときの成長モデルの延長であり
今後加速化する少子高齢化人口減では明らかに耐えることはできない労働集約型の構造にあります。
単に、モノやサービスを供給するだけの特長の無いチェーンは減少し、その店でなければ手に入らないもの、サービスや付加価値を持つチェーンだけが生き残る時代に突入しています
画一的な大手チェーンではこういった展開は難しいかもしれませんが、店舗裁量権を重視した小回りの利く中堅チェーンには大きな勝算のチャンスといえるでしょう!
地域に根付いた個性的な店舗オペレーションにより、チェーン各店の出店地域の文化歴史はもとより、その土地に住む人達の生活習慣やその土地や気候にあわせた、メニューや商品をクローズアップしていく販売方法が活きてきます。
また、地域の「美味しいラーメン店」や「美味しい地酒」はどこに行けば直ぐにわかるか?
そういった、地域情報マップを常に整理してもっていて「はい!ここです」と教えて差し上げたり、そのお店に無い品揃えは 専門のお店を紹介したり、そう、一流有名ホテルにあるコンシェルジュ的な機能があったら、自然に尋ねに来店していただけるようになります。
全国人口は減少し都市に集中するわけですから地域の問題は深刻です。地域団体や企業、 学校、行政とともに街を盛り上げる工夫や活動をする店舗しか、残らない時代は必ずやきます。特に、地域との繋がりが希薄な画一チェーン程対応が遅れ孤立していきます。
これからは画一チェーン店長ではできない地元企業とのB TO Bでの販売チャネル拡大や地元生産品のPRは、○○町の△△チェーン店が自信をもっておすすめする商品といった独自性をもつ売り方が地域で勝ち残る最強の店舗経営になります。
画一チェーン店の店長は自分の敷地範囲内で運営を管理するのが役割ですが、地元密着型チェーンの店長となれば、地域全体が活動範囲となります。
店舗の宣伝に留まらず、地域の核店舗としての主権者になるわけですから地域に与える影響が絶大です。
かつて、町が地盤沈下しているエリアで画一チェーンが次々と撤退していっていった背景には、地域の情報や繋がりから孤立が背景にあります。
地域チェーンの店長は街を地盤を固めていくことが、重要なのミッションとなります。
しかし、今までこういった活動をしてこなかった店長にいきなりやれと言っても直ぐにはできないので、営業の流れに沿った形で地元に影響力を発揮し根付いていく手順があります。
大事なことは
この半世紀の間、繰り返しやってきた効き目のない小さな施策で全社の力を分散させるのではなく、地域密着型オペレーションチェーン展開こそが次世代の店舗づくりの成功の鍵であり、最初に儲かるチェーンの完全型をひとつつくりあげることです。
「人類の創造的才能を表す傑作を歴史に残す チェーンストア」をつくる
覚悟と情熱をもつ経営者をお手伝いするのが弊社の最初に取り組むことです