今週の儲かる繁盛店の視点 第43話「店舗改装で成長する企業としない企業の違い」
第43話「店舗改装で成長する企業としない企業の違い」
「イトウさん、店舗オペレーション改革で新たな道筋が見えました!」 店舗改装で悩んでおられたある社長からの一言です。
老朽化店を段階的に改装をされていたのですが、その効果に早くも陰りが見え始めてました。そこで、改装を止めて、運営面の改革を先にやった結果、 怪我の傷口拡大を回避することができ本当によかったと思っております。
什器が古くなったから売上が伸びないのではなくて、営業に集中できてなかったことで、結果的に儲からなかったことに気づかれたのです。
冷静に考えてみればわかるのですが、建物什器が老朽化したから 新しくし、商品レイアウトを変えたから売れるというのは幻想で、やり方を間違えれば、やればやるほどダメになります。
むしろ、改装前にやっておかなければならないことは、営業力を高めるための店舗オペレーションの改革です。
チェーン店の役割は、顧客が欲しい時に必要なモノを必要な分を提供して、実践的に収益を上げる方法を店舗オペレーションに組み込むことです。
ところが、そういった見えにくいオペレーションソフトを組み立てる人材が、社内にはいないのが実情です。
理由は単純で、オペレーションのやり方を全面改革する「大きなリスク」は社員では取ることが出来ないからです。
先の社長ように、社長ご自身が「やる」と言っていただけたことから、数字が変わり、やりたい方向へ舵をきることが出来たといえます。
チェーンストア理論は、かつて米国のチェーンを見てきた方々が、日本で30年以上前に理論化したものです。
しかし、その古き良き時代のものをやってきたチェーン各社が 今、窮地にたたされいるのが現状です。
当然のことですが、表面的なことをモノマネしても売り上げはあがりません。
大事なことは、お客様にとって、そのお店にしかできない品揃え、サービスをオペレーション出来るしくみがあるかどうかです。
チェーン店も外見は、どこの店も変わりません。しかし、店舗オペレーションでお客様の要求に応えられれば、お店の使われ方が変わり威力を発揮します。
例えば、店員の接客態度、清潔感、商品知識・・・
ザックリ申し上げますと、「お客様の欲求に集中することができる店」ということです。
パートナー社員やアルバイト社員が今日のおススメを知っていて、お客様の要望に無駄なくキビキビ対応してくれるお店が「顧客の欲求に集中できる店」と言えます。
たったこれだけで、「うちのお店は 丁寧にお客様に 対応しますよ!」という匂いが出てくるのですが、これを仕組みでつくるのが、個店の力を最大化させるチェーンオペレーションと言えます。
詳細は、セミナーでお話ししてますが、
多くのチェーン店舗の中でも、このレベルのチェーンはまだまだ少なく、参入障壁が高いため、一旦こういう形を作ってしまえば、儲けの総取りも可能となるわけです。
米国傘下のチェーン業務改革に長年関わってきて、身についたことは、その地域のお客様を満足させるために、店長が実践しやすい最高の仕組みをつくるか?ということです。
店長が実践しやすい仕組みとは、店の足かせになってるムダをやめさせることにあります
面白いことに、店のムダは 従業員には見えないが、顧客にはハッキリと見えます。
改装の目的は、店舗オペレーションのムダを無くし、お客様に集中し顧客満足度を上げるためです。
さあ、貴社の直近改装の店舗の人時売上はどのくらいアップしてますか。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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