今週の儲かる繁盛店の視点 第45話「景気に左右されずに利益の出せる企業と出せない企業の違い」
セミナー後のご相談でよくありますのが、
「人は不足している。人件費を下げて 給料を上げていきたい」
「時間帯別に業務が重ならないようにする方式が知りたい」
「一人あたりの接客販売力を上がるようにしたい」
「社員の欲求と会社の利益は一体であるというロジックが欲しい」等々
こういったことは、個別の相談でよく受ける質問ですが、集約すると2つになります。
ひとつはコストダウン、もうひとつは売上アップについてです。
皆さん共通しているのは、「社内の現状問題を解決したい」ことに集中しています。
私が「御社のお客様課題解決はどうされていますか?」とお聞きますと、皆さん「う・・・」言葉に詰まります。
私がハッキリ申し上げているのは、「お客様の要求を満たすしくみがありますか?」ということです。
事業は社内現状課題ではなく、お客様の要求に基づかなければ成り立たないからです。
社内課題解決は、社内の特定の部署の課題にすぎませんから、モグラたたきのようなもので、1つ対処してもまた別の問題や不都合が他の場所で出てきたりします。
時が経てば薄れ、階層を隔て歪曲していきます。
ところが、対象がお客様の課題解決であれば、その視点や対応方法はあらゆる角度で考えないと満足していただけません。
ですから、一人のお客様の課題解決で、社内の課題が同時に3つも4つも解決してしまうことはがあり、私は大変効率的で効果の高いやり方だと思っております。
難解な問題であればあるほど 多くのやるべきことが見えてきますし、店舗の思考力が鍛えられます。
まず、社内課題を順次解決してから 次にお客様の課題に取り組むという「ゆで蛙方式」では、永久に解決策は、発見することはできません。
競合出店や過疎化によって、その対処方法がうまくいかないのは、自分の店と競合しか見ずに、そのお客様の要求に応えた行動になってないからです。
そういう店は、競合が出なくても人口減が加速する中で、やがて淘汰されていきます。
今こそ、力を注ぐべきことは、価格競争力ではなく、お客様需要への対応力を上げることです。
「お客様需要に対応力のある店」をつくるには、うまくいくために2つのポイントがあります。
1つは利益管理です。ムダを取って顧客対応に転換するローコスト運営をすること、二つ目には、そのコストを使い、自社の強みを知り、予測をたて、お客様との対話で顧客課題を見つけることです。
景気に関係なく 安定利益を確保するためには「顧客課題解決と会社の利益が一致するしくみづくり」こそが店舗運営に必要な最大の武器と言えます。
さあ、御社では 社内課題解決で終わりますか?それとも 顧客課題解決型の道を選びますか?
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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