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今週の儲かる繁盛店の視点 第139話:「改装で伸びるチェーンと伸びないチェーンの違い」

 

「最近改装をやっても、売上げがそんなに伸びないんです。やらないよりはましですが」

 とあるチェーンの社長からのご相談です。

——-計画に対してどれくらいですか?

 うーん 未達です・・・、

 今までは、改装をやればその分売上げは伸びました。 改装をやって伸びたというより人が増えてたので伸びていた。と考える方が近しいといえます。

進む人口減、少子高齢化に、今後の改装の役割目的は明らかに変わってきてるといえます。

改装といえば、売場面積を拡張し、特売コーナーなどの大量陳列できる売場を増やしたり、新規のMDをコーナーで導入したりといった、目先の変わったものや、新しいことをやって、大型チラシを1弾2弾と訴求するといった、売り出しセール要素の濃いものでありました。

 いうなれば、内装、什器を新調して、チラシを打つといった、主管部中心の、メーカーや業者さんだけが儲かる改装であったといえます。

計画未達となったとしても、一巡すると既存店扱いとなり、その未回収部分は、益々見えにくくなっていっていきます。

しかし、薄まった未回収コストもちりも積もれば、全社のコストに重たくのしかかります。

毎年、年度の総人時計画を組み立てていけば、こんなに人時を下げなくてはだめなのか?と驚くほどその経費負担は膨大なものとなっていることに気づきます。

 
労働人口減の中で、現状売上げで利益を出し続けるためには、人手不足問題や残業問題を解決しながら、一人当たりの生産性を上げていくことが必要となってきます。

それには、店舗オペレーションを中心とした業務改革が重要となります。

「それが、上手くいかないから困ってるんですよ?」という声が上がってきそうですが、

現状の店舗の中には、目に見えない不要な作業が含まれています。

これらを洗い出し、そこで生まれたコストを顧客満足度をあげることに再配分できれば、人時生産性は着実に改善していきます。

現状満タンの店舗作業の中に、売場面積や特売コーナーを増やせば、人時も増やさなければ維持できません。

 まずは、この作業満タン状況を解消していくことが重要なことといえます。

 この手順を踏まずに行われた店舗改装では、大量に陳列された商品は、値下げロスとなり、今度はそれを移動させるための作業ロスとなり、ほんとに必要な定番発注に手が回らなくなり、品切れロスにつながっていきます。

断っておきますが、けして 店舗改装がダメだといってるわけではありません。大量にモノが売れた時代のように、売場を大量の商品で埋め尽くすことが、儲かる売場にならないということです。

必要なときに、ほしい分だけ、いつでも買える といった基本的なことが重要だということです。

 例えば、貴店舗の周囲にコンビニが3店舗でも出店したら、大抵の店では、売上げは徐々に減っていきますよね。

そのコンビ二店舗スタイルはどうでしょうか?すべてが定番売場で、奇をてらったもの、混雑してる様子も見受けられませんが、そのコンビニが国内でもっとも稼いでいるのは紛れもない事実です。

 小売業は電気、ガス、水道に続く第四のインフラといわれるのは、国民経済の発展に欠かすことのできない役割があるからです。

少子高齢化 人口減の今、必要なときに、ほしい分だけ、買える店であり、それを少ない手数で運営するための小売りならではの企業努力が必要となります。

詳細は、弊社セミナーでお伝えしておりますが、伸びる改装を実現させるためには、その前にやっておくべきことが数多くあります。

 大事なことは、「なぜ、この手順で進めていくとうまくいくのか?」「つまずくのはどういうところが多いのか?」といった思考方法こそが重要だということです。

 モノづくりの世界では、こうした思考がなければ、他社の優れた点を真似て、最新式の機械を入れても、何か問題が起きたときには、根本的解決が出来ないだけでなく、品質や生産性の向上を上げることはできません。

小売業においても、人時生産性がわかるしくみや、それを高めていくには手順があります。

 その思考方法を手にすることで、店舗改装を成功させる人材が育成され、ノウハウが活かせるようになります。

 さあ、貴社では、改装前にやっておくべきこと もう着手されておられますでしょうか?

 今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 


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