今週の儲かる繁盛店の視点 第133話:「輝かしい2017年度実現へ向けて」
第133話:「輝かしい2017年度実現へ向けて」
「イトウサン、来年の予算は今年並みです それでも新規競合があるので厳しいです」
—–何か施策は決まってますか?
「電力自由化による電気料金の削減です」
—–それは、どこでもやってることなので、自社として独自に取り組まれることは決ってますか?
「・・・」
家賃や水道光熱費といった対外的な価格交渉も大事ですが、その効果は良くて1年限りです。
東日本大震災の時の電気代の高騰はみなさんも記憶に新しいと思います。
今年も、自然災害が多く発生しました、教訓として、自社コントロールできないことへの依存はリスクが高いということであります。
その備えをしておけばよかったと後の後悔先に立たずで、何もやらなかった時間は取り戻すことはできませんし、その悔しさは後を引くものであります。
一方で 自社で取り組んだ改革であれば、手元でその推移が確認できますし、施策の組み合わせができることから、年々効果が形を変えて表れます。
何よりもその経験値やノウハウが社内に蓄積され再利用できるという大きなメリットがあります。
損益分岐点を引き下げるためには、コストダウンも避けて通ることはできませんが、それだけでは個店力は絶対に上がりません。
まずは、不要なコストを見つけ、売上向上策に積極的に再配分しなくてはなりません。
「それが出来たら苦労はしないよ」という声が聞こえてきそうですが、儲かるしくみがない企業は 一旦立ち止まって考えてください。
そこで しくみを作ってから動かないとダメになるからです。
もちろん誰でも簡単にすぐ効果がでるといったしろものではないので、最初は企業ごとにあったやり方で、少しずつ準備をしてやっていきます。
例えば、「うちは厳しくきっちりやるのがいい」という企業もあれば「いきなりだとパニックになるので緩やかにやるのがいい」と言われるとこもありますので、そこは尊重させていただいております。
ムダなコストを減らし売りに集中させていくことで、徐々にコスト超過が解消されます。面白いことに、1年間のコンサルティングのを通じて、一緒に悩み考え抜いた社長は 必ずと言っていいほど、次年度以降の予算を高く設定されます。
最初はもちろん 「そんなこと出来たらいいよなあ~」という状態から始められるのですが、やってくうちに、このくらいならいけるという感触がつかめるようになり、一気に精力的に突き進んでいきます。
もちろん単年では達成できないこともありますので、それは3年ぐらい先に設定してやっていきながら進めていくことになります。
詳細は、セミナーや個別相談で最新情報をお伝えしてますが、少し触れますと、
まずは1店舗で完璧にできるようにし、それを増やすようにしていきます。足し算方式で出来る店を増やすことで、毎年の利益改善が見えるようになります。
これが掛け算ですと、一見早そうに見えるのですが、完全にできる店が出来にくいことから、まず1店舗でできるようにすることを最優先で進めています。
中には、うちは専門店ショップだけどできますか?というお問合せもいただくのですが、実店舗があるのであればどこでも販売管理費がかかるわけで、売上変動に合わせるコストコントロールは必要とお勧めしております。
特に少人数で運営されている店ほど、人に仕事がついていることが多く、店舗間格差が大きくでます。
こういったことは標準化していくことで是正ができますし、個人の働き方も同時に変えることができていきます。
10年後の国内で有数な個性的で成長チェーンを目指すために、こうした課題を手前で解決していかなければなりません。
2016年が間もなく終わりホット一息ついてらっしゃるころとは思いますが、今年いくつの業務改革に取り組み、どのくらいの生産性が上がりましたでしょうか?
この年末年始の使い方で、1月2月の結果が大きく変わってくると言っても過言ではありません。
さあ、2017年度を素晴らしい年にするための新しい施策は、いくつ決まりましたでしょうか?
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
2017年が皆様にとって輝かしい年でありますように
良いお年をお迎えください。
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