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今週の儲かる繁盛店の視点 今週の儲かる繁盛店の視点Vol.12「人が集まる会社と集まらない会社の違い」

第12話:「人が集まる会社と集まらない会社の違い」

 新聞紙上を見ると、週に4日は人材雇用の問題が大きくでています。

GDP雇用の8割を占めるサービス産業の人手不足が経済成長を阻害している。

とか、少子高齢化で労働人口が減少している。とか書かれていますが、有効求人倍率が1.1の現状では労働環境の悪い会社をやめて良い条件に転職していってしまいます。

 

某外食チェーン大手でまさに現実に起こっていて、赤字が確実化しています。

小売チェーンも同じく労働集約産業でありますから、人が集まらないと商売ができないわけです。
 
 集まらない理由に、賃金問題もありますが、インターネットが普及した現在口コミ評判の良くないところは、致命的です。

過去に、単なる労働者として作業だけを当てはめて仕事をやらしてきたツケが回ってきたわけです。

 

社員にしてもパートにしても、その会社で働くということは、自分の人生の大切な時間を提供してくれるわけです。

「将来は社員になれる」「店長・幹部社員」「オーナー独立支援」・・・といいながら

現実は全く違っていたり、それが自分の将来の成長に繋がらない働き方であれば、やがて辞めていきます。
 
 私の前職の外資もそういうことが多々ありました。「パートから社員に登用のチャンスがある」とうたいながら、その実例は2万人に対して1人か2人。

社員に成らせたい人がいても本人が希望しなかったり、社員に成りたい人がいてもポストが無くて成れない、制度があっても殆ど機能していなかったのです。

各部門が話題づくりのために持ち上げてきた制度でそれを人事部が予算枠内でやろうとしたためです。

 

なぜ、こんなことが起きてるのか?
 
 その実態は、その目標値を人事部に任せて社長がサインをするという馬鹿げたことがまことしやかに行われていたからです。

売上数千億規模の大会社でありながら毎年、正社員を30名ぐらいしかとらない会社でその将来が行き着く先は、人に投資しないで、施設にばかり投資し、少人数でオペレーションすることや新規出店で売上拡大だけを狙う会社となります。

 

こういうことは、如実に現れます。既存店舗では、いくら募集をかけても人が集まらないことが延々と続き、売上がジリ貧になっていくことがおこります。

新規店舗をつくれば一時的に売上利益は拡大します。しかし、売る人材のいない弱いお店をいくつ作ったところで低い売上の店だらけになるのです。

そして、いずれは閉めることになります。

 

そんな光景を散々目にしてきました。

出店するからには、その地域に貢献するのがチェーンの使命です。ダメなら閉店すればいい、というならば、最初から出店などするべきではないのです。

その地に住んでいるお客様に対して、こんな社会性に欠如した行為はないのです。
これは、人事や現場が悪いのではなく、社長が何人集めよ。と目標を決めないことが原因です。

企業は社員であれ、パート社員であれ、一旦採用したならば、会社で勤めながら成長させる義務があります。
大事なことは、人を労働者として扱うのではなく、会社の付加価値を生み出す大切な従業員として位置づけること。

社長に、人を育てあげ、どこの会社からも、来て欲しいといわれる人材を作り出す覚悟があるかどうかです。
さて、貴社の人材の集まり状況はどうなっていますか?

「人が集まる会社と集まらない会社の違い」

 

本日も、最後までお読みいただきありがとうございます

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