今週の儲かる繁盛店の視点 第137話:「大きく羽ばたく企業と、小さく消えゆく企業の違い」
第137話:「大きく羽ばたく企業と、小さく消えゆく企業の違い」
「毎年新年度になると、生産性改善はやらなきゃいけないと思うのですが、なかなかうまくいかなくて」 とあるチェーン店の社長からのご相談です。
————そう思っておられるなら、どうして成長にむけたプロジェクトを すぐお決めにならないのでしょうか? ときっぱり申し上げました。
将来の成長のためのプロジェクトを決めるのは社長にしかできない仕事です。この成長の仕組みがなければ、どんな優秀な部下も一センチも動くことはできません。
大手の中には、頻繁に勉強会やセミナーに出かけて、「これならうちの会社にぴったり合うやり方を見つけてきました、社長やりましょう!」と将来に向けやるべきプロジェクトを探す幹部社員のいる会社もありますが、中小チェーン店は、社長自身が施策を探し、自分で確かめていくこととなります。
企業としてこういった行動が伴わなければ、紙に書きだした壮大な目標も、貴社が掲げる信条も 無価値でただのゴミに等しく目標達成は不可能となります。
見方を変えれば、失敗を恐れず、行動することで成果が出はじめ「やっていてよかった」「将来やり続けることが見えてくる」という お金で買うことのできない多くの経験値や価値を得ることができます。
そして、きちんとした事前調査で結果を出し続けることで、アクセルを踏み込み継続化させることが出来ます。
間違ってはいけないのは この進め方と手順です。
「進めながら考える」ではだめで、新たな取り組みをするモデル店舗は、計画の事前準備できていなければなりません。
プロジェクトを招集して「さあ、みんな意見を言ってくれ」と言って、動くくらいのミーティングであれば、すでに苦労せず進められてるはずです。
この備えができて、はじめてメンバーを決めることができます。
最初は 土壌をつくり そこに種をまき成長し 実を得て利を増やしていくわけで、まずは何をどれぐらい収穫するのかに合わせた、土づくりから始まるわけです。
当然のことですが、社長直轄のプロジェクトとして、前人未踏の目標を達成させるためには、既存の以外の発想もあらかじめ準備しておかなくてはなりません。
ここでは、単に、同規模チェーン店をベンチマークするのではなく、業界ナンバーワンや世界レベルを目指した、成長し続けるためのプロジェクト体制にしていかなくてはりません。
「うちは、地方だし 店舗数も少ないからそんな高望みはしなくても」という声が聞こえてきそうですが、
これから毎年、0.5%づつの人口が減り続けるわけで、10年後営業収入が5%減ったときに、損益分岐点比率95%以上のチェーン店は淘汰されます。
ネット通販やコンビニはますます消費者に近いとこで商売を進めていきますから、その時期は早まる可能性のほうが高いとも言えます。
そこで、必要となるのが
損益分岐点をいかに低くおさえることができるか?そのためには、ローコストで販売力のある人時生産性の高い仕組みをいち早く備えるということです。
しかし、人時生産性を高めるには、即効とかすぐできるといったものはありません。
少しづつ準備を重ね、2年後3年後と毎年数値実績を更新し続けるカーブを描いていくこととなります。
そういう意味で、成長プロジェクトを早く決めることが、大事なことといえます。
決めることで、とるべき行動が明確になり、5年後10年後のビジョンを描き始める方法が見えてくるようになります。
今、数店舗だけのチェーン店であっても、成長プロジェクトをスタートさせることで、成長曲線は大きく変わってきます。
さあ、貴社も 数店~数百店舗の企業全国チェーン1000社の頂点に立ってみませんか?
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
●「コラム更新をお知らせいたします」
ここから簡単登録。メールアドレスをご登録頂くと、コラムの更新時
お知らせメールをお届けします。最新号をお見逃しされないために
是非ご登録ください。