今週の儲かる繁盛店の視点 第512話:「なぜ、あなたの会社の業務改善は結果が出ないのか?」
先生、いろんなことに昨年は挑戦してきました。でも、惨敗でした。とあるチェーン企業の社長さんからのご相談です。
お話をお伺いすると、業務改善の研修に参加し、マニュアルを作り、作業割当表も作ってみたものの・・・ 人件費は下がるどころか逆に増えてしまった。とのこと。
販促などは、やった分、プラスオンか悪くても横ばいというのが一般的です。ところが、業務改善のように、手間をかけたのに効果が無いとなると、どうしても、足取りは重くなるものです。
業務改善が進まない理由は、様々ですが、やってはならないことがあります。
それは、「学び散らかす」ということです。
業務改善の講座に参加して、○○式の改善のやり方を学び散らかす。
次に、マニュアル作りのようなことを学び散らかす。
さらに、身についてもいないのに、作業割当表システムのようなことを学び散らかす。
といったことです。
断っておきますが、業務改善で、改善項目を探し出し、改善の面積をひろげていくことを悪いといってるわけではありません。
しかし、それを、ひとつずつを深堀りすることなく、食い散らかしていけばどうなるか?
当然結果は出ません。
3カ月に一回、6カ月に一回、目新しいことをやろうとしたところで、何も身につきませんから、何一つ結果が出ないのです。
多くの企業がそういった、研修や、マニュアル作り、作業割当表をやろうとします。
一般的にそれらを使いこなし成果を出している企業は、そのうちの1割未満と言われています。
あまり大きな声では言えませんが、100社あったたら10社、もっとひどいのは100社で1社、2社上手くいけばいい。と堂々と言ってる研修企業もあります。
まるで、宝くじようだと思いませんか?
10社で1社くらいは上手くいくであろう研修に参加したけども、自社はうまくいっていない。そして、結果が出ないまま、1年、2年、3年…と時間が過ぎていきます。
これって良いことだと思われますでしょうか?
私はそうは思いません。
中小チェーン企業が、人時生産性の高い企業になるために、やっていかなくてはならないことは、これとは正反対のことだからです。
社内にある多くの問題を解決するスキルを身につけ、そのスキルをブラッシュアップして結果をだしていくには、一つの事に集中する力を手に入れなくてはならないからです。
店舗コンディションアップを妨げている業務は何か?人時売上を上げるのに足かせになってる業務は何か?
こういったことを解決するスキルを身につけてから、次に進んでいけばいいのです。ここを、絶対間違えないでいただきたいということです。
前出の企業のように、一足飛びに、全ての改善をやろうとして、僅かな利益にしかならない改善をやったり。杓子定規なマニュアルづくりをやってみたり。使いこなすスキルもないのに作業割当表をやり始めたり。と、もがいている社長さんが実に多いのです。
いわずもがな、分散すればするほど、力は弱まり目標からは遠のいてしまいます。しかし、一つの事にフォーカスする力が強くなれば、遠かった目標に一気に近づくこともできます。
中小チェーン企業として、まず、営業利益+1%、そして+2%、次に+3%の壁を突破していく。
そのために、非効率業務の改善で結果を出す。といったスキルにフォーカスすることなくして人時売上高は1円も上がらないということです。
経営者として成功され、お客様に支持されたいのならこの点を理解していただきたいのです。
もう一度言います.
「学び散らかす」これが、一番結果が出ない。「フォーカスする」これが真に必要なことです。
今すぐ、優先順位をつけ、たった一つの事にフォーカスすることで、一カ月後、半年後、そして未来を変えていきましょう。