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今週の儲かる繁盛店の視点 第534話:「SM・GMS・HCチェーン企業が高収益を出し続けるために、絶対に欠かせないこととは?」

先生 店舗運営のレベルを上げたいんです。セミナーに参加された、あるチェーン企業の社長からのご相談です。

――――店舗運営のレベルを上げるとは?どういうことか教えていただけますか?

「店舗の人時売上をアップさせていくことだと思います。1年前から生産性会議を開催するようになり、売上については商品部、人時については店舗運営部がその改善役割を担うべき、ということに、ようやく気づいたところです」

しかし、やり始めると、空回りばかりで進まないことがわかり、これは聞いた方が早いと思い、セミナーに参加されたそうです。

――――人時売上改善で、今、取り組んでることはありますか?

販促の見直しをやっています。実はうちの場合、いろいろな割引クーポンをやってまして、これが、店舗作業を煩雑なものにしてるんです。
そうはいっても、いきなり止めれば、売上やモチベーションもダウンしてしまうことから、今やるべきかどうか?悩んでます。

ーーーーどの企業にもこういった得意とする分野でそれなりのやり方があります。

こちらの企業のように割引クーポンを強みとしている会社もあれば、日替わりチラシを得意とした会社もあります。なかには、全くチラシを打たず、いつでも商品が安いといったコトを得意とする会社もあり様々です。

大事なことは、「これは続けていきたい」という声が社内で強いうちは止めない。ということです。

「え?経営としてクーポン見直しをしたいと考えてるのに、どういうこと?」という声が聞こえてきそうですが、

――――見直しをやらない。ということではありません。あらゆる関係者の意見を聞き、プラスに変換してから、成果を刈り取っていくということです。

例えば、少し前までは、紙の割引クーポンを配れば、クーポン片手に来店するお客さんがたくさん来てくれました。

店としても手間はかかるけど、そのおかげで売れたので「止めたい」と言いだす人はいませんでした。

しかし、キャッシュレス化普及とAmazonや楽天などの電子クーポン化が定着すると、紙クーポンは、「財布の中を探すのが面倒」とか「レジで後から出して会計のやり直し」などでレジ待ち発生することから敬遠され始めました。

最近は、お客さんから「切り取って!」と紙クーポンシートを突き出されたり、「まだ、電子クーポンじゃないの?」と、半ばクレーム的な言い方をされ、レジ操作が止まることもしばしあります。

まして、この先、レジのフルセルフ化を検討している場合は、紙クーポンは使うことすらできません。

このように、紙クーポンを取り巻く環境は、日に日に変わってきていることはお分かりのことと思います。

そうは言っても、自社で、電子クーポンとなると多大な改修コストが必要になることから、いずれ切り替えするにしても、その間、それ代わる何かを早急に考えていかなくてはなりません。

ここまで情報がそろえば、紙クーポンというやり方が、お客様からも、従業員スタッフからも「止めてもいい」というサインがだされているわけで、変えるのにはグッドタイミングといえるでしょう。

むしろ、これを放置すれば、「ウチの会社は時代遅れ」「社長に現場の声が届かない会社」などと言われかねない。ということです。

もし、これが、「いやいや、うちは、有人レジでこの先もやるつもりだし、紙クーポンを使ったお客様とのコミュニケーションこそが大事なんです」という考えが、現場に根強くある会社さんの場合は、それを生かしたやり方を考えていくことになります。

いづれにしても、大事なことは、こういった、店舗の最前線で働くスタッフの意図(どうしたいのか?)を調査し、それを実施すべく社内意見を一致させていくプロセスが欠かせないというコトです。

業務改善は、奇抜な発想や、考え方がいきなり湧いてくるということはありません。こうした現場の声やその意図が何なのか?をいかに生かすか?その仕組みづくりが重要になるということです。

会社のために社内で働く一人一人がやりたいことを実現していくことができれば、おのずと人時売上は上がっていきます。

社内の意見を一致させ進めていく習慣が拡がっていくようになると、今まで、各部門間で進まなかったことも、スムーズに進むようになり、売場で自然に笑顔が出るようになるものです。こういったことを実現したいという企業を弊社では応援しております。

詳しくは、セミナーでお話してますが、「SM,GMS,HCチェーンで利益が減少する2025年問題」に備え、うちでもやってみたいという企業は、いますぐ取り組みをはじめてみてください。

そして、その詳細をお知になりたい方はこちらをご覧ください。https://www.ravenc.jp/seminar-lp/

著:伊藤稔


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