今週の儲かる繁盛店の視点 第563話:「24時間営業戦略の前に立ちはだかる一番の敵とは?」
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「先生 24時間営業をやりたいと思っているんですが・・・」
少し前にセミナーに参加された企業の社長さんからのご相談です。
お話をお聞きすると、人がいないのに、24時間にしたら、残業が増え人件費がもっと増えるのでは?とか、売上も前年を上回っていることから、「無理に24時間営業にしなくても…」といった雰囲気があり、なかなか、前に進んでいかない、とのこと。
スーパーマーケット業界は、売上以上に、人件費は大きく上がったことから、手を打ってこなかった企業は軒並み大幅減益となりました。そして、こちらの企業も例外ではありませんでした。
語弊を恐れず申しあげれば、来期も同じやり方でやって赤字転落しても、その幹部社員のかたに責任をとってもらうことはできない。ということです。
そもそも、新規競合が出てきたわけでもないのに、御社が減益になった原因はいったいどこにあったのでしょうか?
敵は正面から攻めてくるとは限りません。横からくるかもしれないし、後ろにまわりこんで攻めてくるかもしれません。
むしろ手ごわいのは、このように内側に潜んでいる味方の皮をかぶった敵です。そして
もっとも厄介な敵は、自分自身の心であったりします。
こういった状況ですと、少しでも腰が引けていれば、「社員が・・・」といった言い訳がでてきます。
おっしゃるとおり、24時間営業については、詳しい情報がないため、とりあえず担当者に任せて…となりがちですが、
まずは、そこから変えていくことが大事です。
なぜなら、売上に直結する大事なタスクや決め事を自らやろうとしない、経営者のもとで、企画が上手くいくとは考えにくいからです。
24時間営業について、ビジネスチャンスがあるとお考えであるならば、自分の手で調べる。
そうすることで新しいことへの興味を自ら奮い立たせ第一歩を踏み出すことになり、それが企業成長に繋がります。
そういったテーマを会議で議題にあげていくことで、社長はいまこういった方向に進もうとしていると意思が少しづつ伝わります。
会議という場を通し「考える」ことの重要性を幹部社員に指導しない限り、社長の考えは伝わらず、企業の発展成長はそこで止まってしまうからです。
「考える」ことにお金はかかりません。しかし、考えることをしない社員ばかりの会社になると、お金がかかるようになります。
お金がかかることだけを経営に求め、その投資効果や、そこから派生する効果を見逃し、収益力の弱い企業になってしまうということです。
これが、分かっている社長は、必ず、モノを買う前に、もっとやるべきことがあるはずといって、簡単に承認はしません。
私たちの業界でいえば、自動発注であったり、フルセルフレジであったり、生鮮の加工センターといったことがあります。
どれも億単位の投資になりますが、その投資回収がどうであったか、ふたを開けてみると、店舗人件費が下がらず、むしろ増えてしまった。なんていうことはざらにあります。
その最たるものが、改装であったりします。今は、施工費も高騰しているので、そういったことをやる時は必ず相談してください。
と申し上げるのですが、改装日程直前になって、いってこられない社長さんが多いのも事実です。
それらの投資目的は何ですか?とお聞きすると「え、あの、その…」ととても、バツが悪そうな答えが返ってきます。
もちろん、老朽化や省エネいといったことも大事です。
しかし、最も大事なことは、その投資で、必要人時がいくら下がり、人時売上をいくら上げることができたか?ということです。
そこから、人時削減目標を設定し、達成していくための計画を作ってください。とはっきり申し上げています。
なぜなら、今、最優先で解決しなければならないことは、人件費問題であり、すべて投資はそれに向かったものになっていなければならないからです。
こいったことをするには、業務改革PJを設置し、考え方を整理するこができれば答えは導き出せます、その手法学びさえすれば、スキルは1カ月で身に着きます。
だけど、やろうとしない…
御本人の中では、「人時売上は苦手だから、出来ていない、」なんでしょうけど、
それはイコール、
社長ご自身が「自分で売上・利益をドブに捨てているに等しい」ということに気づいてないということです。
そもそも、経営の世界では、苦手だとか、出来ないとか、
そういう言い訳通用しません。
なぜなら、私たち経営者の毎日は成果を作るためにあるのであって
言い訳を言うためにあるのではないですからです。
一方で、新・24時間営業に、すでに取り組んでおられる企業では、売上前年比120%、営業利益は2倍といった成果をたたき出しています。
もちろん最初からすべてが上手くいくわけではありません。特に、既存の店を24時間営業に移行しようとした場合、最初は1年半はかかります。
ここで、ロールモデル店をしっかりつくり、安定して効果出すことができなければ、他の店への横展開が出来ないからです。
しかし、そこを突破できれば、売上二けた増はあたりまえ、それも2年3年と続き、連続の増収増益実現も決して夢ではないということです。
さあ、このまま何もやろうとせず、赤字を垂れ流す企業に成り下がりますか?それとも、地域でお客様を独り占めし、二桁増収増益を出せる企業として、大きく飛躍させますか?
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