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今週の儲かる繁盛店の視点 第570話:「なぜ、現状の営業時間にとらわれず、24時間で物事を考えることが重要なのか それが出来ない企業のいく末は?」


「先生、売上客数は125%です。24時間実験店の直近3カ月の推移です。

月を追うごとに売上が伸びちゃってるんです」24時間営業で目下絶好調の社長さんの一言です。

こういいますと、24時間にしたのだから売上が上がるのはあたりまえ。という声が聞こえてきそうですが、

実は、このお店、売上が2割以上伸びてるのに、人件費はほとんど変わっていません。

むしろ、この先 「3カ月で10%以上の人員を減らしても十分回していくことが出来そうです」というのですから驚きです。

いったい何をやったのか?

昼間の混んでる時間帯で、やってた品出しなどの作業をまとめて深夜にもっていくことで、日中の売上が大きく伸びるようになったのです。

これまで、朝一で買い物に来ても、商品が並んでいなかったり、値下げ品ばかりで欲しい商品が買えな売場を改め、朝9時に来たお客様に対して、パーフェクトな状態で売り場を提供できるようにしたのです。

パーフェクトな売場とはどんなのかと申しますと、定番商品の品切れを無くす。レジでお待たせしない。

この2つを愚直に守ることを1日の中でスケジュールを組んで実行した。ということです。

その代わり、試食コーナーをつくったり、メーカー商品の大量陳列をやったり、派手な演出をしたり、クーポンといったことはやっていません。ちまたで効果ありと言われてきたことも、効果が見えないことは一切やめたのです。

今だからこそ、言えるのですが、この店舗はリストラ対象店舗のひとつでした。

改装しても、価格強化しても、チラシを増やしても、とにかく何をやってもダメだったのです。

ところがプロジェクト店舗に選出され、一年で足らずで、全く違う店に生まれ変わったのです。

今まで、元気のなかった社員、パートさんはすこぶる元気なって、だれもが笑顔で目を見て「いらっしゃませ」とあいさつしてくれます。

売上は全てを癒すといいますが、まさに、その状態です。

ひとむかし前であれば、人件費オーバーしても、売上さえいっていれば何も言われない。なんていう時代もありましたが、

いまは、そんなことは、許されません。

そのため、このお店については、人件費を下げながら、売上を最低2割上げる方法をどうやって作っていくか?プロジェクトで「ああでもない、こうでもない!」とひざを突き合わせ徹底議論し、独自の作業フローを作りこんでいった。のです。

何と言っても、自分たちで 24時間店舗で結果を出せるノウハウをものにした経験は、再現性が高く、自信につながります。今年も数店舗実施していこうと、すでに計画は進んでいます。

 

しかし、最初は苦労の連続でした。「タイムカードをちゃんと打刻して欲しい」といくらお願いしても、打刻率が上がらず、サービス残業がなくならない状態に社長自身が一番悩んでいたのです。

そこで、その原因をプロジェクトリーダーが半年かけ調べ、プロジェクト会議で毎回議題に上げて、報告することを試みたのです。

サービス残業の引き金となる「みなし」「まるめ」といった小売りの現場に、はびこる悪しき習慣がなぜおこるのか?

自社の事例を、ひとつひとつ取り上げ、その発生原因を明らかにしていきました。

もちろん、会社として従業員の働き方にここまで、踏み込み、どこに問題があったのか?ということが明らかにされたことは、今まで一度もありませんでした。

実は、これが、店舗で働く人の心を突き動かすことになっていったのです。

これによって、「レイバースケジュールも使ってみよう」という機運が高まり、人時売上改善進むようになっていったのです。

店で働く人が「お客様の声」を毎日集め、そこで出てきた店では解決できない問題をプロジェクト会議で店長が報告し、その場で解決するといった、新たな方式も取り入れていきました。

これによって、「お客様が求めていたのは、なによりも、お待たせしないこと」であることがわかったのです。

お客様をお待たせしない状況をつくるにはどうしたらいいのか?を突き詰めていくと、業務がありすぎて、時間が不足していたことが少しずつみえてきました。

例えば、「朝9時に完全品出しをするには早朝6時から来ても間に合わない」そのため「POPの取り忘れが起きてレジで価格ミスが起こる」とか、「営業時間中値下げ作業に追われて発注に十分な時間をとれない」といったことです。

そもそも、営業時間内でやってきたこと自体に無理があることが見えてきたのです。

こうしたことから、現状営業の枠を取り払い、24時間で業務を考える発想が育まれていったのです。

24時間営業が良い悪いということではなく、お客様があなたのお店に何を求めているのか?ここを間違えば、今の状況を好転させることは出来ません。

まずは、人時を正しく捉え、お客様が一番求めているものを明確にする。

これが、出来るかどうかによって、売上・客数はまったく変わってくるということです。

さあ、貴社でも 増収増益を実現するために、やっておくべきこと今すぐ考え行動してみてください

著:伊藤 稔


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