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今週の儲かる繁盛店の視点 第571話:「2025値上げの春、根本的な人件費の悩みを解決出来ない企業の行きつく先は?」

先生、売上は伸びてるんですが厳しいです。少し前にセミナーにお越しいただいた社長さんからのご相談です。

お話をお聞きすると・・・

うちは、生鮮のセンターパック加工に移すやり方で人時売上を改善してきました。しかし、なぜか、人件費はそんなに下がらず、
今後どうすすめていけばいいのか悩んでおられるとのこと。

―――なぜ、生鮮センターセンターパック加工をやろうと思われたのですか?

他社でもやってますし、同じものをつくるなら1か所で作ってまとめて配送すれば、店は楽になると考えたからです。

店の作業は楽になったものの、人件費をさげるとといったとこまでいかず、賃上げすることすらできなかったのです。

従業員の中には、「売上予算はいってるのに、なぜ、時給があがらない?」といった声もでていて、・・・と苦しい胸中をお話いただきました。

どこかの企業で、センター化が上手くいったといった話を聞いて、真似てやってみたみたが、お金だけかかってイマイチというご相談は良くお受けします。

そもそも、何のためのセンターパック加工なのか?

店の作業効率をあげることはもちろん大事です。

もっとも大事なことは、センター化がお客様にとってのメリットがあるのか?ということです。

お金を出してくれるのはお客様です。

いつでも、欲しい商品が、欲しい分だけ、安く買うことが出来ればお客様は繰り返し来てくれます。

そういう意味では、まず、お客様をお待たせしない店舗を作ることが目的というコトです。

どこかの企業がやって効果が出たみたい…と聞いて、闇雲にセンター化にしても、品切れやレジ待ち問題を解消出来なければ本末転倒です。

こういったことを避けるために、まずは、人時作業指示書を作成しておくことが必須となります。なぜなら、その中でどういった問題があるのかを特定しておかなければ、優先順位を間違える可能性があるからです。

人時作業指示書とは、「売上があがる仕事に人を多数投入し、
売上があがらない仕事を減らし無くす」ためのツールです。

その具体的な作り方は、

店舗の作業を洗い出し、店の全体の流れを把握します。

次に、非効率な業務を洗い出し、一覧表にまとめ、主管部門と交渉し、止める段取りを決めていきます。

この2つが揃って、はじめて人時作業指示書をつくっていくことができます。

人時作業指示書を使い、作業の時間と場所を変えることで、お客様をお待たせしない体制を実行していきます。

ここまでやったうえで、センター投資を進めていく、くらいの十分な準備をしておかないと必要以上の投資がかかったり、二重投資が必要になるケースが多々あるからです。

店舗業務改善はすぐ解決できるものもあれば、そうでないものあります。

そういったことに対処するため、店舗の全作業工程を明らかにし、どこに問題があるのかすぐわかるようにしておくということです。

これがわかれば、何時迄に何をすれば 結果が変わるという予定を立てることが出来ます。闇雲にやるのではなく、こうした手順にそってすすめることで、

先の企業のように、この先どうやったら・・・といった混乱は回避することができるということです。

人時売上を使い、自社の未来を大きく変えてみたいという方!

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著:伊藤 稔