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今週の儲かる繁盛店の視点 第60話:「個人の力を活かす会社とそうでない会社の違い」

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第60話:「個人の力を活かす会社とそうでない会社の違い」

 

 

「イトウサン、レイバースケジュールの本を買いましたが良く分からなくって」

 
—-少し前に ご相談にお見えになって、人時を取り組まれておられるチェーンの社長の声です。
 人件費のコスト管理を導入したいと いうことから やる気満々で独学で始められたそうです。

 ところが読み進めるうちに、本当にできるかどうか不安になり尋ねてこられました。
 その本がどうのこうのというつもりは 全くありませんので、むしろ、意味の分からない言葉があったら 辞書的にお使いになれれば良いと思っております

 私自身も、あまり本が好きではありませんでしたので、かつて購入したその類本も 恥ずかしながら 最後まで読めたことがありません。
 
 私自身が、実務を動かしてきた中で、これは出来る、これは不要というカタチで試行錯誤し、前職のウオルマートのやり方を伊藤独自の方法に変換し実務にこぎつけたものであったからです。

 ですから、つじつまを合わせを優先させたものはなく、最短で同質以上の効果を再現させるには何が必要なのか?ということをひたすら取り組んでおりました。
 面白いことに、そういう意味から申し上げますと、実務に不要なことは 組み入れておりませんので、早く取り組まれた方が効果を手にされる方が多いのも事実であります。
 反対に、お勉強のためにこられる方にとっては、合点のいかないものはリスクということとなってしまいますから、慎重を期するあまりに効果をとるチャンスには恵まれることが少ない傾向にあります。
 
 レイバースケジュールは個店力最大化を進める上での、ひとつのツールでありまして、これ自体で コストが下がるものではありません

 たしかに 手作業でやるものを パソコンで置き換えますので、スケジュール作成のスピードは早くなります。

 そこからが大事でして、価値を生み出すためには、これを活用した改善手法を並行してすすめることになります。

 それらの取り組みによって、刈り取れる質が変わり、初めて実績が現れてくるものです。
 
 一方で、レイバースケジュールを販売されておられるシステム会社でも、これを導入してもコストが下がりませんので 「おススメしにくい商品の1つです」と異口同音に言われます。

 そのあたりが、普及しない背景の一つでもあります。

 

 中堅チェーン店では、数千万も投資して一体どうやって回収したのだろうか? 傍目から見ても心配になってしまいます。

 
 
 大事なことは、チェーンオペレーションをする企業が、日々かかっているオペレーションコストを効果的に運用するためには、業務時間と従業員の働きをシンプルに繋げることこそが、従業員の意欲を上げる唯一の方法だということです。

 

 さあ、貴社では、「個人の力を活かす」道筋をどのように示されておられますか? 

 

 

          
 今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。

 
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