今週の儲かる繁盛店の視点 第74話:「作業指示書で最大効果の出せる企業と出せない企業の違い」
第74話:「作業指示書で最大効果の出せる企業と出せない企業の違い」
「イトウサン 最近元気だったスーパーマーケットのY社なんだかレベル落ちましたよね」
他業種チェーンの経営者の声です。
そう言われて見にいくと、このスーパーマーケットチェーンは、確かに、店の雰囲気が変わりました。
気温が下がっているのに、おでん種の売れ筋品が切れていたり、コーヒー2割引きセールなのにお昼には、品切れだらけで買うものが無い状態です。
店長風の男性は、「レジに入れ!」と怒って店内放送を絶えずかけ続けています。
売る商品の品出しが出来ていない状態なのに、「木を見て森を見ず」の指示が繰り返し続いてることに違和感を感じます。
従業員の笑顔が無くなり、そのなんともいえない不穏な雰囲気がコチラに伝わってくるのです。
この会社は最近大量出店をされてますから、店長人材が不足しているという問題もあるかと思います。
しかし、それは本部の事情であって、誰がやっても店舗コンディションを一定水準にする仕組み無しでは、店舗格差は広がるばかりです。
経営として体系的に課題解決する仕組みがないまま、規模の拡大をしている状態といえます。
一方では、少し売れてるからと言って、人海戦術に頼っているようでは 安定コスト管理はできませんし、誰がやろうとも、同じ品質価値を提供できる仕組みがなければ、同じ看板を信用して買いに来ている人はいずれ来なくなります。
作業指示書があり、やる仕事が決まっていれば、ムダな作業は無くなり、品切れなどは最少に押さえることはできます。
また、時間帯客数予測があれば、予め売場からこの時間はレジ応援して欲しいと要請をしておけば済みます。
店ごとの人員配置計画を基準をもって運営するという考えがあれば、販売体制の最適化が出来、人時売上高を確認することで、費用対効果の状況は見えるようになります。
この数値が高い店、低い店、標準的な店を見つけ、なぜそのような状態になっているのかを 現場で店長に訊ねることです。
そして、課題解決に何が必要なのか?何が障害となっているのかを聴いて、本部として解決すべきステップを踏んでいくこととなります。
いま、多くの中小チェーン店の方々お会いする中、社長自らが弊社セミナーにご出席される会社は この手法で成功を手にされておられます。
さあ、御社でもこの機会に、個店力最大化のための改革ステップを踏んでみてください。
今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。
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