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今週の儲かる繁盛店の視点 第89話:「毎日向き合うべき数値とは?」

89話1

 

第89話:「毎日向き合うべき数値とは?」

 

 

「イトウサン こうやってみると 売上以外にもいろんなものが見えるものですね~あとはやるだけです」とある上昇気運のスーパーの経営者からの一言です。

 

 小売業の世界に入ると、天候と毎日売上を見るところから始まり、それを見ない日は一日もありません。

 

 今だから言いますが、私自身も20年以上もそれしか見てこなかったのです。

 

 もちろんそれに関係する、客数、単価、点数といった売上構成要素は見ますが、それは結果分析であって、その場で活用しコントロール出来るものではありません。

 

 特に、その平均値を改善しようとなると、会議が永遠に終わらなくなってしまうので、絶対に会議遡上に上げては、いけないと言ってきました。

 

 平均値は 売れてない状態の象徴的な姿であって、実態を現わしてはいないので、手の打ちようが無いからです。
 必要なことは、昨日は何件の品切れがあったのか?売場毎の人時の過不足はどうであったか?あるいは、売上トップの商品はなんであったか等々の情報が、毎朝 店長が巡回する前に必要な情報として、情報公開されているかどうかということです。

 

「こんなこと調べる時間が無い、システム投資がないとか、それは大手しかできない・・・」とかいろいろ言い訳はありますが、こういった ことがわからないまま、いつまでも店長の能力に頼っても数値は変わりません。

 

 
 経営というのは、あるべき姿を見据え、目標予算をたて、年度、月次、日次の執行計画を組み立てていくものです。

 

 売上が伸びていた30年前の時代は、全社のビックセールや店舗の月次分析で、次月対策を講じて利益をコントロールできていました。

 

 しかし、売上が伸びない時代に、その状態で、現在を迎えてしまっている会社は本当に悲劇だといわざるといえません。
 一方で、こういった数値を日々だし、昨日のことは、今日の午前中までに解決していく、この仕組みを備え、圧倒的に優位に戦いをしているチェーンもあります。

 

 その違いは火を見るより明らかで、月次対策で年12回進歩する会社と1年で365日進歩する会社の差では、30倍でその違いが利益となって現れてきます。

 

 

 

 今、お客様が、最も重視しているのは、買いたい時に確実に買えるかどうか?ということです。

 

 アマゾンで商品を購入された経験のある方は、わかると思いますが、あのサイトではまず、商品があるかないか、すぐわかります。

 

 商品情報や顧客評価もでています、レジに並ばなくても、会計ができます。出荷通知も来ます。まさにいたれりつくせりです。

 

 
 つまり、お客様が必要な時に、買える仕組みにするためには、必要なものがアマゾンのように常に365日揃っているかどうかということになります。

 

 商品があるかないか?選ぶための商品情報は?レジで待たせていないであろうか?貴社の売場の商品状態をこれと比較してみてください。
 実際に売場で調べてみるとわかるのですが、朝の11時に品切れしているアイテムは、スーパーマーケットの少ない店でも30~40アイテムぐらいあり、多い店ですと100~150 アイテムはあります。

 

 これを追跡していきますと、品切れの多い店ほど「夕方いったら買いたい商品がなかった」「買いたい商品の売場がみつからなかった」「買いたい商品を教えてくれる店員がいなかった」といったお客様の声との関連性も見えてきます。
 インターネットの時代だからこそ、チェーンストアはその品切れの実態と向き合い、それを解消していくことの速さが、顧客の信頼を勝ちとる最大の武器となるといえます。
 

さて、毎日の品切れ点検をはじめ、貴社には、店長が当日解決すべき数値データはいくつありますでしょうか?
 
 
 さあ、次に、発展勝利するのはあなたの番です。

 

 
 今日も 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 
 
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